スガノは真のエースになれるのか? 色んな事情から解放されたジャイアンツ2019ver.
タイトルを見て
「ハ? 何言ってんの? とっくにエースだよ。どこに不満があるってーの?」
と感じている多くの皆さん。アリアリです。雀荘のコーヒーの注文のごとくアーリアリなのです。
開幕2カードを終えて、5勝1敗。
スガノトモユキ
入団以降6年間の通算成績
76勝41敗、防御率2.17、勝率.650
どっちも立派だ。数字上は。
ってナニ、含みのある言い方。
でも、含みたくなるでしょ。
ジャイアンツが4年間優勝していないのですから。
はじめまして。ナカゾーと申します。
G党のオッサンです。
G党ですが、G選手を盲目的に応援するタイプの党ではないです。
どちらかというと、厳しめ目線で見ちゃうタイプの党です。
「日本のエース」
「無双」
「今日はスガノだから大体勝てる」
スガノを礼賛する形容詞を多く聞きますが、
その度に「チッ、それほどかよ!」と内心オッサンは毒づいています。
だってジャイアンツが4年間も優勝していないのですから。
Gが勝てないと体調も悪くなるし。
さてざっくり、エースってチームを優勝させる選手の事だと思うんですよね。
そもそも「スガノが大体勝てる」なんてのは妄想に過ぎません。
「大体勝つ」って、勝率9割位の事でしょ?
そんな成績残したピーなんてほぼマー君だけでしょ?
ここで平成以降でシーズン15勝以上あげて勝率8割以上を達成した投手(その年の最高勝率)をあげてみると…
平成29年 薮田 和樹(広) .833 15勝3敗★
平成28年 野村 祐輔(広) .842 16勝3敗★
平成25年 小川 泰弘(ヤ) .800 16勝4敗
田中 将大(楽)1.000 24勝0敗★
平成23年 吉見 一起(中) .857 18勝3敗★
平成21年 ゴンザレス(巨) .882 15勝2敗★
平成20年 岩隈 久志(楽) .840 21勝4敗
平成19年 成瀬 善久(ロ) .941 16勝1敗
平成17年 斉藤 和巳(ソ) .941 16勝1敗
平成16年 岩隈 久志(近) .882 15勝2敗
平成15年 井川 慶 (神) .800 20勝5敗★
斉藤 和巳(ダ) .870 20勝3敗★
平成11年 上原 浩治(巨) .833 20勝4敗
平成8年 斎藤 雅樹(巨) .800 16勝4敗★
平成5年 工藤 公康(西) .833 15勝3敗★
平成4年 石井 丈裕(西) .833 15勝3敗★
平成3年 工藤 公康(西) .842 16勝3敗★
平成2年 斎藤 雅樹(巨) .800 20勝5敗★
※★はチームがリーグ優勝。
結構いるなー、おい。
成瀬も斎藤和巳も9割超えだって。
G党としては、やっぱり斎藤雅樹と上原。
投球テンポがよくて、試合が早くて、大体勝つ(に近い)。
これぞ、安心のエースってイメージだったな。
で、スガノはこのリストにはまだいない。
キャリハイでも最高勝率は2017年の.773が最高(17勝5敗)か。
ちなみに、この年ジャイアンツは4位で11年振りのBクラス…。
孤軍奮闘ってやつですね。
ただ、僕が物足りなく感じているのは、そういう数字面ではなくて
●勝ってほしい試合で勝てないスガノ。
●競ってるゲームで甘い球ボカーンとやられて勝てないスガノ。
●ランナー出ると、途端にモジモジし出して間合いが長くなるスガノ。
●結果、投げる試合が重くなりがち、ぶっちゃけ見ていて疲れるスガノ。
ってとこなんです。
「勝って欲しい試合で勝てない」
ここ数年、色んな事情で低迷していたジャイアンツですが、毎年「この試合勝てば優勝の可能性が出てくる!」というポイントになる試合があったと思うのです。
2018年だったら、7/8~18の7連勝で借金返済。
貯金2までいったところでの広島3連戦(マツダ)がそれ。
首位カープに5ゲーム差まで来て、ここであわよくば3連勝!
最低でも勝ち越したいところ。
この3連戦初戦を延長サヨナラ負け後の2戦目にスガノが登板。
5回6失点(自責点6)で負け越し決定(当然のごとく3連敗)。
これ以降、借金生活のままシーズン終了…。
おい、エース。
そこ踏ん張ってゲーム差戻さなきゃいけないとこだったろ?
て感じの、似たような事や印象の積み重ねで、ジャイアンツの低迷とともにスガノへのフラストレーションは継続中なのです。(142試合目のマツダでの完封勝ちとか、CSでヤクルト相手のノーノーが意味ないのは自明っすよね)
な状況で迎えた2019シーズン。
誰!? このスケジュール組んだ人!
下手したら、3月で2019シーズン終わるぜ!!!!!!!
逆に言えば!勝ち越せば!あわよくば3連勝とかすれば、一気に……それはないか……。
とか情緒不安定な中、3/29(金)18:00。
TVの前に正座着席。
【3連戦の妄想勝敗パターン。希望順】
①3勝0敗(スガノが完封または完投)
②3勝0敗(スガノが途中降板するも勝ちがつく)
③3勝0敗(スガノが途中降板して、他の投手に勝ちがつく)
④2勝1敗(スガノが完封または完投)
⑤2勝1敗(スガノが途中降板するも勝ちがつく)
⑥2勝1敗(スガノが負け)
⑦1勝2敗(スガノが完封または完投)
⑧1勝2敗(スガノが途中降板するも勝ちがつく)
⑨1勝2敗(スガノが負け)
⑩0勝3敗(シーズン終了)
結果は皆さんご存知の通り、昨年と全く同じパターンでやられてスタート。
スガノはまだスガノのままだったか…。
ただし!
色んな事情から解放されたジャイアンツ2019ver.。
パターン⑥でマツダで勝ち越すなんて!
ついでにT戦で連勝を伸ばして臨む横浜でのベイ初戦。
スガノの2回目の登板があと数時間後に迫る。
ハッキリ言って、ここで勝とうが負けようが大勢に影響はない。
問題はいつか必ず来る2019シーズンの次のポイントになる試合で、スガノがどんなピッチングをしてくれるのか。毎週金曜日のローテだとすれば…5/3(金)対カープ(マツダ)? もしくはスガノが投げる交流戦初戦?
分からんけど、
色んな事情から解放されたジャイアンツ2019ver.。
スガノにはもうひと段階上のステージがあると信じて、
「次」の登板を楽しみにしたいのです。